数学の学び方について(特に1年生諸君へ)。


(0)数学の授業を聞くにあたっては、まず出席することが大切です。授業では、教科書の要点と重要なポイントなどが先生の話を聞いているだけでわかります。自分で教科書を読んで、初めての内容の要点を理解するのは結構たいへんで時間もかかるので、まずは授業に出ることが肝心です。

(1)次に、数学の授業では、遅刻はしないようにしましょう。なぜなら、授業の最初には、その日の授業の要点、重要なポイントを整理してまとめます。また、前回の授業の要点を簡潔に整理して復習することも多いです。したがって、授業の最初を聞き逃すと、その日の授業全体の内容がわからなくなってしまい、授業に出る意味が半減します。

(2)数学の授業では、必ずノートをとって聞いてください。黒板の板書をうつしながら授業を聞くのは、結構たいへんですが、数学の場合は、考える(脳の働き)と手を動かすということは密接に関係しています。頭で考えてわからなくても、わかっているデータを紙に書いて、式で計算したり、整理して眺めているうちに理解できてしまうことが数学では多いです。

(3)大学の数学では、数学の授業は、高校に比べると、はるかに進度ははやく駆け足で進みます。なぜかというと、高校より学ぶべき内容がはるかに多く、その内容を限られた時間でこなさなければならないので、授業の進度は必然的にはやくなってしまいます。

数学は積み重ねの学問なので、どこかでわからなくなると、その後の授業は、全部わからなくなってしまいます。たとえば、分数の計算ができなければ、応用問題はできるはずもありません。そこで、わからなくなった所で、早めに手当てをすることが大切です。自分で参考書を見て考えてみること。だめなら、友達に聞くこと。ちょっと勇気がいるけれど、先生を訪ねて聞いてみること。これらが大事です。数学では、たった一言のヒントで完全にわかることも多いです。自分から動いて、わからないところを1つ1つ理解していきましょう。

(4)大学の数学の授業は、正直なところ授業だけ聞いて、その場で全部を理解することは不可能です。ノートを取るのも忙しいし、授業では毎回、新しい概念、新しい記号、新しい計算法など、次から次へと登場してきて、これらをその場でただちに理解できたら、あなたは天才です。したがって、つまずかないためには、復習が大事です。ノートと教科書を見ながら、わからないところを自分で考えて、ノートに自分の注釈を書き込みましょう。あるいは、整理用のノートを別に作成してもよいです。もし、ノートに書いてある授業内容が全てわかれば、それであなたの理解は十分なものです。そうしたら、関連する問題を解くなど、先に進みましょう。

(5) 数学を本格的に学びたい人は、実は授業だけでは不十分なので、自分で数学の専門書を読まなくてはいけません。1,2年次の授業は、多くの場合、数学の基礎トレーニングであって、数学の基本しかカバーできません。数学の勉強を山登りにたとえるなら、教員と授業はガイドでしかなく、結局は自分の足で登るしかないのです。1年から2年、3年と学年が上がっていくのにつれて、自分の興味のある分野が定まってくるとおもいます。その分野の先生に、どの専門書を読んだらよいか、相談してみることをお勧めします。